保育園・幼稚園のクリスマス会にサンタを呼ぶ方法|先生がやるか、外部に頼むか。費用・準備・怖がる子への配慮

クリスマスツリーの下に、そっとプレゼントを置くリアルサンタクロース|兵庫県の出張サンタ・サンタ便
サンタ便

「今年のサンタ、誰がやる?」

11月の職員会議で、毎年この話が出ます。去年は園長先生。その前は年長の担任。保護者に声をかけてみたら、手を挙げてくれる人が年々減っている。男性の職員は一人しかいなくて、その人が抜けると保育が回らない。そして年長の子には、どうせ見抜かれる。

この記事は、保育園・幼稚園の先生に向けて書いています。先生がサンタをやるときに起きる問題、外部に頼むと何が変わるか、費用の目安、園が準備するもの、怖がる子への配慮、そして外部に頼むときに確認しておくべきこと。書いているのは、兵庫県でサンタクロースとして園や家庭を訪問する仕事をしている本人です。園の先生が「指導案に落とし込める」ところまで、具体的に書きます。

先生がサンタをやるときの3つの問題

保育士さん向けの掲示板や質問サイトを読むと、同じ悩みが毎年くり返されています。

1. 年長児には見抜かれる

園長先生がやると、声と顔ですぐ分かる。職員の誰かがやっても、年長の子は気づく。そこで広まっているのが「サンタはしゃべらない」という方法です。外国から来た設定にして、先生が通訳する。笑い声だけ出す。これは苦肉の策で、子どもと話せないサンタは、せっかくの質問タイムができません。

2. 人がいない

男性職員は少なく、いても担任です。保護者に募集をかけても、平日の昼間に来られる人は限られ、「年々減っている」という園の声があります。企業が運営する園では本社から男性社員が来る、姉妹園から職員を借りる、といった工夫をしていますが、どの園にもできることではありません。

3. 担任が抜けると保育が回らない

サンタ役は、着替えと準備で開始の1時間前から抜けます。クリスマス会の当日は、ただでさえ先生の手が足りません。サンタに回した先生の分、泣いた子を抱く手が減ります。

問題の根っこは1つです

「子どもが知っている人」がサンタをやるから、見抜かれる。「園の中の人」がやるから、人手が減る。外部の人がやれば、この2つは同時に消えます。

外部に頼むと、何が変わるか

  • 子どもが知らない顔と声。年長児が後ろに回り込んでひげを確かめても、見抜く手がかりがありません。
  • 話せるサンタになる。「しゃべらない」作戦が要らないので、質問タイムができます。「どこから来たの?」「トナカイはどこ?」に、サンタ自身が答えます。
  • 先生は保育に集中できる。サンタの着替えも登場の段取りも、外部の人がやります。先生は子どもの横にいられます。
  • クラス巡回ができる。全体会のあと、サンタが各クラスを回ってプレゼントを手渡す時間を取れます。ホールに集まれない0〜1歳児にも、保育室で会えます。
  • 怖がる子への対応を、先に相談できる。「この子は近づかないでください」を事前に伝えられます。

費用の目安:30,000〜55,000円

園向けのサンタ派遣は、30,000円〜55,000円が相場です。料金を分けているのは、おもに3つです。

何で変わるか内容金額の差
時間登場のみ約30分か、クラス巡回つき約40分か10,000〜15,000円
日程12月18日以降と土日は割増の事業者が多い+5,000〜10,000円
追加交通費、お菓子代(1人800円〜)、初期費用、2回目の登場事業者により大きく異なる

園が外部に支払う講師料としては、「15人の指導で45,000円程度」という相場感があり、この範囲に収まります。基本料金だけで比べると、総額で逆転することがあります。交通費とお菓子代が込みかどうかは、見積りで必ず確かめてください。ほかの事業者も含めた相場の全体像は、出張サンタの料金相場にまとめています。

園が準備するものは2つだけ

外部に頼むとき、園側の準備は本来、次の2つで足ります。

  1. 登場の「合図」を決める「鈴の音が聞こえたら」「みんなでサンタさんを呼んだら」など、登場のきっかけを打ち合わせで決めます。当日は先生がその合図を出すだけです。
  2. 着替える場所を1つ借りる園児から見えない部屋か、職員室の一角で十分です。サンタは開始の60分前に到着し、そこで着替えて動線を確かめます。

衣装、小道具、プレゼントを入れる袋、登場の演出。これらはサンタ側が持ってきます。「準備が増える」と心配している先生は、この2つだけであることを確かめてから頼むと安心です。

指導案に書くなら

ねらいは「年中行事に親しみ、楽しい気持ちを友達や保育者と共有する」。活動内容は「サンタクロースの登場、質問タイム、プレゼントの受け取り」。環境構成は「ホールの座席、登場の動線、怖がる子の待機場所」。予想される子どもの姿は「驚く、喜ぶ、怖がって保育者に近づく」。保育者の援助は「怖がる子のそばにつく、質問を促す」。この形で書けます。

当日の流れ(40分)

クラス巡回つきの場合の、標準的な流れです。

  • 60分前サンタ到着。着替え、動線と合図の最終確認。
  • 0〜20分全体でのお話と質問タイム。ホールに登場し、子どもたちと話します。
  • 20〜40分クラス巡回。各保育室を回り、プレゼントを一人ずつ手渡します。
  • 40分退場。園児から見えない場所で着替えて帰ります。

園児が多く、1回でクラスを回りきれない大規模な園では、午前と午後に分けて2回登場する方法があります。

怖がる子への配慮:0〜2歳と3〜5歳で分ける

サンタを怖がって泣く子は、どの園にもいます。これは当たり前のことで、問題は「泣いた子をどう扱うか」です。泣いている子をサンタの前に連れて行く、無理に写真を撮る。これは保育士さんのあいだで「やってはいけないこと」とされています。サンタ側も同じ考えでないと、園が困ります。

0〜2歳児

真っ赤な衣装と白いひげは、小さい子には刺激が強すぎます。保育の現場で勧められている方法は、次のとおりです。

  • 事前に絵本や紙芝居、歌でサンタに慣れておく。赤い色にも慣れておく。
  • 当日は全身を見せない。窓から上半身だけ、遠くから手を振るだけ、でも十分です。
  • 距離を取る。泣きそうなら近づかない。

わたしがサンタとして園に行くときも、この考え方に従います。無理に近づくことはしません。先生と相談して、距離と関わり方を決めてから入ります。

3〜5歳児

多くの子は喜びますが、人見知りの強い子は固まります。そういう子には、サンタのほうから目線を合わせず、先生のそばで見ていてもらいます。プレゼントは先生から渡してもらえば、その子にとっては「もらえた」ことに変わりありません。「この子には近づかないで」を事前に伝えてもらえると、サンタ側は動きやすくなります。

登場の演出 5つ

保育の現場で定番になっている登場のしかたです。外部のサンタに頼む場合も、この中から選んで打ち合わせます。

  1. 鈴の音が、小さく、だんだん大きく遠くから近づいてくる感じが出ます。いちばん使われている方法です。
  2. みんなでサンタさんを呼ぶ「サンタさーん!」の声で登場。子どもが「自分たちが呼んだ」と感じます。
  3. 先生の劇に飛び入り先生の出し物の途中で、話の流れの中にサンタが入ってきます。
  4. サンタが迷子になる園内放送で「道に迷ってしまった」と流し、子どもが歌や声で助けると登場します。
  5. 玄関に手紙とプレゼントが届いていた登場の前に「サンタさんから手紙が届いていたよ」と先生が読み上げてから、本人が登場します。園児全員に向けた手紙の文例はサンタからの手紙の例文18選にあります。ある園では、防犯カメラの録画にサンタが映っている演出で、「動画世代の子にはリアリティがあった」と報告されています。

外部に頼むときの確認項目 6つ

頼む前に、次の6つを確かめてください。料金ページに書いていなければ、問い合わせで聞きます。

  • 日本語で話すサンタか「話さない」設定の事業者もあります。質問タイムをしたいなら、話せるサンタを選びます。
  • クラス巡回はあるか登場のみ30分か、巡回つき40分か。0〜1歳児に会わせたいなら巡回が要ります。
  • 怖がる子への方針「無理に近づかない」と明言しているか。事前に「この子は距離を取って」と伝えられるか。
  • 園が準備するもの合図と着替え場所だけか、それ以上を求められるか。
  • 見積書・請求書の書式園の書式に合わせてくれるか。公立園や社会福祉法人では、書式が決まっていることがあります。
  • キャンセルと体調不良園で感染症が流行して延期になったとき、どうなるか。

いつまでに決めるか

クリスマス会は12月中旬〜下旬ですが、出し物は11月の職員会議で決まります。外部に頼むなら、10月中〜11月上旬に問い合わせておくと、12月の希望日が取れます。サンタ役は1人で何件も回るので、12月18日以降の平日午前は、早いところから埋まります。

兵庫県の園へ

わたしが運営している「サンタ便」では、兵庫県内の幼稚園・保育園・こども園へ、サンタとしてうかがっています。全体でのお話と質問タイム20分、クラス巡回20分の40分。園にお願いするのは、登場の合図と着替え場所だけです。日本語で話すサンタなので、質問タイムができます。怖がる子には無理に近づかず、先生と相談して距離を決めます。園児へのサンタからの手紙が1通つき、見積書・請求書は園の書式に合わせます。

くわしくは幼稚園・保育園へのサンタ派遣をご覧ください。

今年のクリスマス会は、先生が子どもの横にいられるサンタを。

開催日と園児の人数を教えていただくだけで、お見積りします。

幼稚園・保育園へのサンタ派遣を見る お問い合わせ

よくある質問

保育園のクリスマス会に外部のサンタを呼ぶと、いくらかかりますか?

30,000円〜55,000円が相場です。登場のみ約30分か、クラス巡回つき約40分かで差が出ます。12月18日以降や土日は割増になることが多く、交通費やお菓子代が別の事業者もあります。総額で比べてください。

園が準備するものは何ですか?

登場の合図と、着替える場所の2つで足ります。衣装や小道具、登場の演出はサンタ側が用意します。これ以上を求められる場合は、事前に確かめてください。

サンタを怖がる子がいます。どうなりますか?

無理に近づくことはしません。事前に「この子は距離を取って」と伝えていただければ、先生のそばで見ているだけにします。プレゼントは先生から渡していただけば、その子も「もらえた」ことになります。0〜2歳児は、窓から上半身だけ見せる登場も選べます。

先生がサンタをやるのと、何が違いますか?

子どもが知らない顔と声なので、年長児にも見抜かれません。「しゃべらない」作戦が要らないので質問タイムができ、先生は着替えや段取りから解放されて子どもの横にいられます。

いつまでに頼めばいいですか?

10月中〜11月上旬が目安です。出し物は11月の職員会議で決まることが多く、12月18日以降の平日午前は早いところから埋まります。

園児が多くて、1回では全クラスを回れません。

午前と午後に分けて2回登場する方法があります。大規模な園や、午前・午後で登園時間が分かれている園に向いています。

ここにない質問は出張サンタのよくあるご質問にまとめています。

この記事の内容は、保育士向けメディアや保育士の質問サイトに公開されている情報と、サンタ役として園を訪問する準備の中で分かったことをもとにしています。

ABOUT ME
野村佳史
野村佳史
プロのサンタクロース
姫路でサンタをしている、野村佳史です。子どもの頃、温かくて優しいサンタクロースが大好きでした。あのとき私がもらったものを、あのサンタに返すことはできません。だから、いまの子どもたちに渡したいと思っています。名前を呼ぶ。頑張っていることを知っている。帰ったあとに手紙が残る。それだけで、子どもにとってサンタは「本当に来た人」になります。衣装も、ひげも、歩き方も、声も。子どもの目はごまかせません。本物のサンタクロースを目指しています。
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